名言を書くのも久しぶりか・・・・。


「証拠なくして断定無し」(小泉信三)


戦後の保守的自由主義の代表格、小泉信三氏がその著書「共産主義批判の常識」のまえがきでのべた文の中の言葉である。

要約するなら、

「相手に対して批判をしたいときは相手に明確な間違いがあるかどうか確認せよ。相手の間違いやその証拠もしっかり見つけられてないのに、批判をするのは論外であり、批判にもならない」


という意味である。今回はその言葉にちなんである漫画の話から証拠も無く、相手の行動を感情的に非難することの愚かしさと危険性を明らかにしよう。


では。
↓  ↓


「早く行って彼らを呼び止めて!」

「バカな・・・あいつらがどれだけの事を・・・」

「このまま別れたらきっと一生後悔する!せっかく出会った掛け替えのない親友を・・・私たちシャンディアの大恩人を一生傷つけたままにしてしまう!」



今回の話題は集英社の漫画、ご存知「ONE PIECE」からである。今回の教訓を学んだシーンを説明するためにはこの場面にかかわるエピソード全てを説明せねばなるまい。


(あらすじ)大海賊時代に生まれ、海賊に憧れる少年モンキー・D・ルフィは、「ゴムゴムの実」と呼ばれる不思議な実(「悪魔の実」の一種)を食べてゴム人間となり、カナヅチ体質になりながらも海賊王となる為に仲間と共に冒険する。

時はルフィたちが活躍している時代より400年前。

とある海原に船が漂っている。

それはルブニール王国という一国の探検船だった。

その探検船の船長はモンブラン・ノーランドと言った。


ノーランドは国を代表する屈指の探検家だった。そんなある日、またもや未踏の海で探検をしていたノーランドは嵐の中、心が洗われるような「鐘の音」に導かれ、未踏の島とその地の部族「シャンディア」と出会うことになる。


新たな島の発見を喜ぶノーランドたちであったが、その種族は「滅亡寸前」だった。

得体の知れない病が流行っており、一人また一人と病で倒れていくのが日常茶飯事になっていた。

彼らシャンディアには科学という概念がなく、全てはその地に存在する神の所業とする土俗信仰によって解釈していた。


「神が、神がお怒りなのだ!生贄を捧げよ」


彼らの解決法はこれしか思い浮かばなかった。


そんなところにやってきたのが進歩した文明を持つノーランドたち。

彼らはこの「神の怒り」が疫病であることを看破し、彼らの文明で開発されていた疫病に対する特効薬を急いで作りだすことで、村を疫病から救った。


感謝され、村の人たちともこれ以上にないほど仲良くなったノーランドたちは村人たちの勧めもあって、新種の植物の発見も兼ねて、一ヶ月滞在させてもらうことになった。


ところが一ヵ月後のある日。森林調査から帰ってきたノーランドたちを迎えたのは村人たちの白い目と罵声だった。


「ねえ・・・・あんたたちいつこの島から出て行くの?早く出てってくれないかな」



当惑するノーランドたち。


一体どうして村人たちはこんな態度を?



そうこうして、急激に冷え切ってしまった関係のまま、ノーランドたちの帰還の一日前になった。

その晩、村人の一人がノーランドのもとへやってきた。

やはりこのまま何も理由を説明せずに別れるのは気が引けるということで、村人が怒った理由を話しに来たのだ。

その理由は「シャンディアの聖域を汚した」ということだった。

ノーランドたちは探検をする中で、どうしてもある理由から森林の一部を伐採せねばならなかったのだが、その伐採した森林がマズかった。

その森林は「先祖の霊がこの島に戻ってくる時に宿る身縒木(みよりぎ)」。

この島でなくなった過去数百年の先祖達の魂がその身を宿すという神聖な木々で、先祖を神のように尊敬するシャンディアにとって、その身縒木は命と同等の価値を有するものだった。

植物学程度で他人の歴史を壊す人間には触れ合いたくない。そういう怒りだったのだ。

その話を聞いた船員は納得して嘆息を漏らしながらも、代わりにノーランドたちの「森林を伐採しなければならなかった理由」を語った。

実はこの村を襲った疫病は木から人へ、人から木へ感染してともすれば一つの島を滅亡させるほどの疫病だった。

そして、悲しいことに「見縒木」はもう既に手遅れであり、このまま放っておくと島を滅ぼしてしまうもの、まさに「悪霊」となっていた。

シャンディアの身を案じたノーランドたちはその森林を伐採した・・・・と、こういうわけである。

ノーランドたちの行動の理由とシャンディアへの愛情を知った村人の一人は全速力で村へ駆け戻る。

自分たちがいつも「私たちの先祖を守る」「私たちの村を守る」「私たちの・・・」と自分たちの何かが壊れることを騒ぐばかりだったことを恥じ、そして相手の気持ちを推し量ろうとしなかった、

その「人間としての未熟さ」を恥じながら。そして、辿り着いた瞬間、力の限り彼女は叫ぶ。


「早く行って彼らを呼び止めて謝って!」



私たちも常日頃生活をしている中で人間関係の場において悩んだり、いらいらしたりすることがたくさんあるだろう。そのようなときというのはよく考えてみれば、自分のことだけ考えていることが多い。

「俺のプライドを傷つけやがって、アイツむかつく」

「あの子のいっていること、(私には)キツ過ぎるのよ」


しかし、そのような不満を言うときに、相手がどんな気持ちでその言葉を伝えたのか、どうしてそのような行動をとったのかしっかり考えられているだろうか。


その行動や言葉など「目に見えるもの、耳に入ってくるもの」だけを勝手に主観的に捉えているだけになってないだろうか。


科学が発達してないとか、特効薬が作れない文明にいる人たちを未開人というのではない。

自分の気持ちが害されるかどうかだけを基準にして、相手の思いやりを感知しようともしない人間のことを真の「未開人」と言うのではないだろうか。


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